第２９回日本アカデミー賞の発表・授賞式が東京都内のホテルで開かれ、「ＡＬＷＡＹＳ　三丁目の夕日」がノミネートされた１３部門のうち１２部門で最優秀賞を獲得した。[sanspo]

　自分はこの映画を公開初日に見に行ったし、非常に感動した映画で興行成績も良いのは分かるんだけど、さすがに「独占しすぎじゃねぇ？」と思います。

　日本アカデミー賞が日本テレビで放送され、「ALWAYS 三丁目の夕日」の制作に日本テレビが一枚かんでいる事もあるので、この賞独占状態はかえってこの映画の評価を正当なものにしていない感じがしてしまうのです。

「交渉人　真下正義」も（ＤＶＤで、ですが）見ました。非常に面白い、２時間飽きの来ないいい作品でした。でも、日本アカデミー賞では無冠に終わりました。片や１２冠、片や無冠という圧倒的な差がついている作品ではないと思うんですよね。
例えばヨコハマ映画祭では１０ある賞のうち「技術賞」「助演女優賞」「最優秀新人賞」の３つだけ。日刊スポーツ映画大賞でも９ある賞のうち「助演男優賞」「助演女優賞」「石原裕次郎賞」の３つ。

この「ALWAYS 三丁目の夕日」、誰が主演男優、主演女優だったの？と言いたくなるくらい、主演以外の方々がいい持ち味を出していました。それに主演女優は堀北真希だと思っているし。
この映画の賞としての評価は「作品賞」「助演男優賞」「助演女優賞」「技術賞」が正しい所なのかもしれません。